先日のスーパームーンは、ご覧になられましたでしょうか。
でっかいお月さんでしたね。
せっかくなので、スマホで写真を撮りました。
あれれー???
お月さん。こんなに小さかったけ。
もっとこう、ダイナミックに煌々と輝いていた印象なんですけどー。
でも、これが事実です。
そしてカメラは、事実しか写せません。
では、なんでカメラ画像と人が見た結果は違うのか。
それは・・・
- 人間の眼は、レンズから入った画像をそのまま脳に渡す。
- 脳は、画像に対し、その場の文脈から見るべきもの(スーパームーン)を強調する補正をかける。
- 自意識は、補正済みの画像をみる。「月でっけー!」となる。
私が見た光景は、私の中のスーパームーン物語が反映されたものだったのです。
実際、今回のスーパームーンの印象としては、これくらいの大きさじゃないでしょうかね。(雑コラ・・・)
人は見たいと思うものしか見ないという有名な言葉を思い出しました。
隠し絵やだまし絵が存在する理由ですね。
例えば、下の絵のAとBは同じ色。
ほらね。
仕事で画像処理をメインでやっていた頃、随分この人間の眼の性質に悩まされました。
「人が見たらこの欠陥はすぐに見つけられるのに、なんでこのカメラで見つけられねえんだよ!」
理解のない上司に詰られたり。
あのな。人の眼は、膨大なデータベースから文脈に応じて、適切な画像処理をリアルタイムでプログラムを生成して、動的に対応してんだよ。
この予算と俺のスキルじゃ、できねえんだよ。
まあその場は、ぐっとこらえて、
「すいませんね。ここまでならできますから、それで勘弁してください。えへへ」
って大人の対応でやり過ごすんですが。
昔から、人工知能を画像処理に組み合わせたら、凄いことができるんだろうなあって思っていました。
そしたら先日ついにでましたね。
人工知能を組み合わせて、圧倒的に高性能な画像処理をかける手法が。
その名もwaifu2x。
初めて見たときは驚愕しました。
オタク的な「俺の嫁」→「waifu」に由来するこの手法。
俺の嫁の画像を劣化しないで拡大したいというオタク達の切実な願いを叶える画期的な技術です。
商用利用可能なMITライセンスで公開するという太っ腹ぶり。
いつかこの技術を応用したWebサービスをつくりたいなあと構想だけは持っています。
スーパームーンから思いついた取り留めのない雑感雑談でした。